イラストアイコンの制作過程
活動している雨音C(@akyuurikei)です。
今回は依頼の中でも特に需要がある、イラストアイコン作成の流れを記事に
したいと思います。
アイコンは『自分の顔になる重要なモノ』なので工夫を凝らして描いていきます。
今後、イラストでアイコンを作る人の役に立てれば嬉しいです。
〇キャラクターを決める
イラストを描く時、始めに何をしますか?
中には初めから筆を握って描いていく人もいると思います。
私はイラストを描く前、キャラクターイメージを決めていきます。
ここである程度決めて置くと後の作業が楽になります。
まずは使用する色決めです。
・メインカラー :黄色に近いオレンジ
・サブカラー :白
・アクセントカラー:青
あまり色が多いと、まとまりがなくなるので3色に絞っています。
それぞれの色を選択した理由としては。
・オレンジ:楽しく、明るい雰囲気を出すため。
・白 :オレンジ、青どちらとも相性がよい。絵全体のまとまりをだす。
・青 :オレンジの補色。目立たせたい部分に使います。
色決めが終わりました。
次にキャラクターの外見を決めていきます。
・性別 :女性
・取り入れる要素:アンテナ、デジタル、波
取り入れた要素について説明していきます。
最後にキャラクターの性格を決めます。
今回はブログのキャラクターになるので、ブログの方向性から決めます。
・性格 :元気で活発的、人とお話するのが大好き。
・ギャップ:デジタル機器をよく使うが、用事などは紙でメモを取る。
・過去 :昔は人と話すのがニガテだったが、自分を奮い立たせ克服した。
ギャップを決めて置くとキャラクターにリアルティーがでるので、より親しみやすくなります。
重要なことは、『絵で描けない設定を書き出すこと』です。
人によっては、家族構成、名前、出身地などもっといろいろと書き出します。
色決め、要素、性格を決めました。
決める順番は考えやすいものから決めていきましょう。
〇ラフスケッチから下書きまで
キャラクターが固まりました。
次は、イメージを元に構図を考えていきます。
元気で活発的なキャラなので、動きがある構図にしました。
この時点ではキャラの配置をある程度決きめます。
場合によってはポーズを変更する時もあります。
次に髪型や顔のパーツの位置をある程度決めます。
今回はキャラクターの性格から、髪型をセミロングにしてみました。
ある程度素体が出来上がってきたので、一気に下書きまで移ります。
ラフのポーズがしっくりこなかったのでポーズを変更します。
手を上げているポーズから、人に声を伝えているポーズに変更しました。
こちらのポーズの方が、ブログのテーマに合っていると思います。
服装には取り入れたい要素を散りばめています。
あまり多いとごちゃごちゃするので、全体のバランスを見てデザインしています。
・腕には時計型のアンテナ
・首には波長がプリントされた首輪
・服には電波を受信しているイメージで半円を2つプリント
・アクセサリーとしてコンセント(デジタル→機械に連想)
・イヤホンを近未来風に
下書きが完成しました。
次のステップに進みます。
〇線画から完成まで
下書きを元に線画に移ります。
ここの時点で下書きを修正しながら線画を完成させます。
完成品に一歩近づきました。
線画の時点で変更、工夫した点として。
・体全体を右に移動
・目の位置が上すぎたので修正
・線の太さが全て同じにならないようにバラつかせる
・線の色を黒に近い茶色に
・線の重なる部分を強調させる
下書きと比較すると格段に良くなったと思います。
線画が完成したのでベタ塗りに移ります。
色決めで決めて置いた3色を使用してベタ塗りしました。
この時点で気を付けて事は1つ。
『色のトーンを大きく外さない』
これだけです。
ここからは影やハイライト、肌の赤みなどを着色していきます。
塗り終わったものがこちらになります。
雰囲気がガラリと変わりました。
着色で気を付けて点を1つ1つ解説したいのですが、キリがありません。
なので、パーツ事の解説をまた別の機会で記事にしたいと思います。
この時点で完成させても問題ありません。
しかし、私は少し手を加えたいと思います。
まずは、線画の色を変えたいと思います。
色トレスと呼ばれるテクニックを使います。
やり方として線画の上にベタで使用した色を乗せています。
このテクニックを使う事で線と色とのまとまりが生まれます。
最後に背景が白一色だと寂しいので簡単な図形を入れ、全体の色合いを調整。
そして完成です。
〇おわりに
今回はアイコンの制作過程について書きました。
イラストを描く人なら一度は体験したことのある話題だったと思います。
アイコンに限らず、イラストを描くなら必要な知識やテクニックが散りばめられていたと思います。
この記事を通して読者の皆様のお役に立てたなら幸いです。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
参考書籍
キャラクターデザインの教科書 メイキングで学ぶ魅力的な人物イラストの描き方 〈 ちゃもーい、toi8、つなこ、うっけ、Anmi 〉
- 作者: 株式会社Playce
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